【抄訳】Apple Finally Showed The Record Labels How To Make Money From Stolen Music


とうとうアップルがレコードレーベルに「盗まれた」音楽をお金にかえる方法を教えてしまった” という記事がBusiness Insiderに掲載されていました。業界関係者向けの記事かと思いますが、端的で良い記事だと思いました。ちょっと訳してみます。

盗まれた音楽をお金にかえる

WWDCではたくさんのアナウンスがあったが、ある業界を静かに一変させてしまう力を持つものが一つあった。iTunes MatchはユーザーのiTunesライブラリーをスキャンし、iTunes Store上でAppleが販売している楽曲と照合する。そして、照合に合致した楽曲については、ユーザーが所有するどのiOSデバイスにもiTunesがインストールされているコンピューターにも、再ダウンロードが可能になる。このサービスは年間$25で提供される。iTunes(Appleのデータセンター)に照合が合致しない楽曲については、ユーザーが自らのiCloudサービスにアップロードすれば良い。iCloudは5GBまで無料で提供され、やはりどのiOSデバイスからでもアクセス/ダウンロードが行える。

鍵になるのは、「楽曲」がもともとどういった経緯でゲットされたものかを不問としていることだ。

iTunes Match

ジョブズはKeynoteではここを強調していたが、自分のCDからリッピングした曲だったりするのだろう。でも、それらの楽曲は、メールの添付ファイルで友人からもらったMP3かも知れないし、友達のCDからリッピングしたかも知れない。webサイトからダウンロードしてきたものかも知れないし、ファイル共有サービスで入手したかも知れないし、借りたUSBメモリースティックに入っていたかも知れない。

ともあれ、楽曲がiTunesが認識できるフォーマットでメタデータ(アーティスト名やアルバム名、、といった楽曲付随データ)を付与されていさえすれば、そしてその楽曲がiTunes Storeで販売されている楽曲であれば、iTunes Matchの照合に合致するし、ユーザーは再ダウンロードやストリーミングが可能になる。
Tunecore社のCEO Jeff Price曰く、こういった音楽使用に関するロイヤリティを、Appleはレーベルや音楽出版社に正当に支払う手はずを整えた。AmazonやGoogleも音楽ロッカーサービスの提供を発表している。Appleのものと大体同じコンセプトだが、ユーザーが自主的に楽曲をAmazonやGoogleのサーバーにアップロードせねばならない。加えて、AmazonもGoogleもレーベル側にはロイヤリティを支払う姿勢がない。

これはつまり、レコードメーカーが「非合法ダウンロードで出廻ってしまった楽曲」から金を稼げるために、AppleがiTunes Matchを構築しているとも言える。これはレコードメーカー(音楽業界)自身が10年以上も前に、Napsterなんかが出現してきた時にやらねばならなかったサービスだ。音楽ユーザーを告訴したりしてファイル共有をやめさせようとせずに。

レコードメーカーや音楽業界は、楽曲が共有されている事実を理解して、そこからお金を生む手法を自ら編み出さねばならなかったのだ。

Appleはレーベルに楽曲のディジタルダウンロードが良い商売になることを実証した。今や、ユーザーが購入さえしなかったが所有している楽曲からどうやったら金を生むことができるのか、をAppleが見せてくれようとしているのだ。

今回のKeynoteの”One more thing”に選んだくらいだから、ジョブズは間違いなくiTunes Matchこそ重要だと考えていたに違いない。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です